« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月

2010年2月22日 (月)

10/02/20-21 信州  大谷不動

 今シーズン、アイスクライミングの目標に大谷不動左岩壁右ルート(グレードⅥ-)を考えていた。気になる週末の天気予報は、弱い冬型ながら好天になるという。楽しみと不安が入り混じった気持ちで出発した。(注)左岩壁右ルートは、日が当たり出して上部から、落石、落氷(時折かなり大きい氷塊)がよく起こったので、要注意。 

メンバー  水本、林

使用装備   アックス(ペツルシャルレ・クオーク/リストバンドなし)、アイゼン(グリベル・ランボー3デュアルポイント)、靴(スカルパ・ファントムライト)、スクリュー9~10、8.2mm50mロープ2本、チェストハーネス、その他基本装備

交通 大野~丸岡IC~上越JC~須坂IC~峰の原で380km/峰の原IC~須坂IC~松本IC~安房峠トンネル~高山IC~白鳥IC~大野で295km

結果  本流 ノーテンション完登 / 左岩壁右ルート ノーテンション オンサイト完登

20日 

天気 晴れのちくもり(夜小雪)

ルート 本流(一ノ滝・二ノ滝・三ノ滝) 3級下 Ⅴ+ 

所要時間 3時間40分

P2200001とてもいい天気になった。

P2200003 今冬はじめてワカンを使用した。

P2200005本流F1。結氷甘く、登れない。右岸を高巻き。

P2200007 核心のF2。55m、Ⅴ+。水本リード。50mロープで登れないので、途中で一旦ピッチを切る。去年と形が随分違う。少しアップしてから登ろうかなと思いつつ、時間がないので、軽くストレッチして取り付く。この滝で、フォール或いは手こずるようなら、明日左岩壁ルートは止めようと思っていた。ちょうど傾斜が一番きつくなり、フォールすると危ない3つ目のスクリューを入れる時、取りだしたスクリューの刃が甘く入って行かない。違うのを取りだして、入れ直す。あっという間に、腕、ふくらはぎがパンパンになる。

P2200009 灌木でビレー。

P2200011F2上部のバーチカル部。水本リード。短いが、前半より傾斜が強い。

P2200012 F2は、結氷の具合で去年より難しく感じた。

P2200013F3。水本リード。右側から取り付くのが簡単そうだったが、正面を登り、途中で右上した。

P2200014 暖冬だった去年と違ったクライミングとなった。結構苦戦したので、明日は左岩壁止めようかと弱気になる。

21日

天気 くもりのち晴れ(-7.5℃)

ルート  左岩壁右ルート 75m 4級 Ⅵ-

所要時間 3時間20分

P2210018F1、40m Ⅵ-。ダメもと。やっぱり挑戦せず帰るのは悔いが残る。林は、トポを見てⅥ級課題に取り付くのかと、今さら騒ぎ出す。

P2210019 水本リード。登る時見上げると、更に切り立っていて気合が入る。心を落ち着かせ、ラインを見定めて取り付く。15mくらい登ったところで右アックスを振ると、不気味な音を立ててピックが突き刺さる。林も「アッ」と声を上げる。右寄りにラインを取ろうと思っていたが、氷の状態が悪そうなので、中央寄りに少しラインを修正する。幸い、中央部のツララを蹴り落とすとスタンスが拾えて、安定した体勢が取れた。気合の声を何度も張り上げながら、落ち口を乗り越す。ヤッター ! でも嬉しさより落ちずに登り切った安堵を感じながら、ビレー点を探す。

P2210020_2F2、35m Ⅴ+。水本リード。見た目はF1よりかなり簡単に感じたが、それでもバーチカル。バーチカル部で氷が詰まったスクリューを取り出してしまう凡ミスを犯して、セットに手間取り腕を酷使した。

P2210024 F2上は氷がなく、草付。氷化した土に、ピックを刺して登る。

P2210022_2 F2の上にあるF3。つながっていない。日が当たって、落氷が頻繁に起こっていた。最後は、落氷、落石に気をつけながら、懸垂下降。本流まで降りて、安心すると同時に、完登のうれしさがこみあげてきた。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月15日 (月)

10/2/13-14 八ヶ岳  横岳西壁中山尾根

 去年から登りたいと思っていた中山尾根に漸く取り付く。週半ばに通過した南岸低気圧で八ヶ岳の麓も白く変わっていた。13日午後入山したのちも雪が降り始め、夜になっても降り止まない。厳冬期に穏やかな山の表情はやっぱり期待できない。

メンバー  水本、林

天気  13日くもりのち雪  14日晴れ(-12℃)

行程  13日美濃戸口13:00~赤岳鉱泉テント場15:30  14日赤岳鉱泉6:10~中山乗越6:45~取り付き(順番待ち)9:00~終了点12:40~赤岳鉱泉14:30

使用装備  岩稜向けピッケル、軽量バイル、8.2mm50mロープ2本、ヌンチャク4、スリング長短5、カラビナ7、8、その他基本装備

結果

P2130026思った以上に麓に雪があり、稜線の岩、雪の状態が心配になる。河原奥のアイスエリアはしっかりと凍っていた。

P2140029昨晩の雪もいつの間にか止み、4時半に起床した時には満天の星空だった。中山乗越でギアを装着している時、またお腹が痛くなり、もたもたしている間にガイドパーティーにも追い越されて3番手となる。

P2140030順番待ちしながら周囲の山並みを眺める。朝日を浴びた赤岳や阿弥陀岳が綺麗だった。

P2140031 下部岩壁。岩と雪のミックス。グレードはⅢ+。

P21400361ピッチ目、水本リード。ビレーヤーの支点から回り込んで登り始めるため、ロープの流れやフォローの出だしのロープの流れに注意。手とシングルアックスを使い分けながら登る。

P2140038 2ピッチ目、草付。水本リード。ガイドパーティーはシングルアックスだったが、私たちはダブルアックスで登る。ダブルの方が安心。

P2140039 上部岩壁への雪稜は、シングルロープにてコンテで進む。

P2140041上部岩壁、岩と雪のミックス。ルートの核心、Ⅳ+。水本リード。先行パーティーによって、必要最小限の岩は掘り起こされているものの、岩に氷が張り着いて持ちにくい。手とシングルアックスを混ぜながら登る。中間部の垂壁はスタンスが細かい。出口の小ハングは難しい。

P2140045 最後の岩場。左の草付をダブルアックスで登る。水本リード。

P2140046 もう少しで終わり。疲れも出てくる。今日一日天気は穏やかだったが、さすがに稜線に出ると風が強くなる。

P2140048 最後のルンゼを登り、頂上には行かないのが主流らしい。私たちも時間が迫ってきたのでバンドを横切り終了。正面に富士山が迎えてくれた。

   

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月12日 (金)

10/2/10-11 第48回海外登山技術研究会

 海外登山がしたくて始めた登山も一向に埒が明かず、このまま会社勤めしながら登山を続けていても何も見えないと思い、一昨年春、まずは山を見てこようと会社を辞めてパキスタンの山山を見て回った。以来、昨年ヒマラヤ会議などに参加してみるものの、未だに目標の山選びができないでいる。なんとかヒントを得ようと今年は、海外登山技術研究会に参加した。

参加  松田、水本、林

時   2月10-11日

場所  東京 オリンピック記念青少年総合センター

結果

P2100003山梨の某サービスエリアに車をデポしておき、高速バスで東京に向かう。

P2100004会議は夕方からであったが、早めに東京に行って、山の店巡りをした。カモシカ本店、ICI石井登山本店、さかいやスポーツ、カラファテを歩き回った。

P2100009時間が余って急きょ行ったカラファテは、地下にあった。

P2100015 夕方6時から始まった会議。まずは、パキスタン「クンヤン・キッシュ東峰南東壁」に挑んだ山川氏の報告。

P2100018_2今研究会の看板「パキスタン・スパンティーク北西ピラー再登」報告。GIRI GIRI BOYS の天野氏が講演した。

P2100021韓国の先鋭クライマーも招待。GIRI GIRI BOYSと同時期に「スパンティーク右ピラー」を初登攀した。

P2100030夜9時より懇親会が始まる。山川氏などから色々パキスタン事情などを聞けた。昨年ピオレドール賞を受賞した谷口けいさんは、すごく小柄だった。でも人を引き付ける力は抜群。

P2100034天野氏達の今後の抱負でお開き。その後2次会、3次会と続く。

P2110035翌日は、朝8:30から講演スタート。ヒマラヤ登山研究の第一人者池田氏の講演。真剣に話を聞く。

P2110037中村氏による、東チベット踏査行報告。渓谷が綺麗だった。

P2110038_2大内氏による中国四川省のビッグウォール紹介。高所登山の話ではなく、一風変わっていて面白い。

P2110041 後半は埼玉岳連の高所登山報告、東チベット学術登山報告、パキスタン登山情報報告がされ閉幕。午後9時半の帰福となる。

    

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 8日 (月)

10/2/6-7 八ヶ岳  阿弥陀岳南稜

 週前半の南岸低気圧の通過と週末にかけての一級寒波到来で、厳しい山行が予想された。結果、三人頬に軽い凍傷を負う強風と寒さも味わうが、その後現れた青空の下での本当に綺麗な山景色を見ることができ、充実した山行となる。

メンバー  神尾、水本、大橋

装備  3~4人用テント、外張り、シート、8.5mm50mロープ、その他基本装備(ワカン、スコップ不携帯)。

天気  2/6小雪  2/7風雪のち晴れ(-12.5℃)

行程  2/6 舟山十字路7:30~旭小屋8:15~立場岳10:15~幕営地10:45  2/7幕営地6:40~P3取り付き8:30~阿弥陀岳山頂10:40~御小屋尾根~舟山十字路14:30

結果

P2060001_2くるぶし程度の新雪からスタート。ラッセルで時間がかかると思い、早めに出発する。

P2060003立場岳への単調な坂道をひたすら登る。広河原から尾根に登るアプローチ道がメインなのか、合流地点からトレースが現れた。堅い雪が根雪で、所々歩きにくいので、途中でアイゼン装着。

P2060005立場岳山頂。雪が深くなってきた。今日の幕営地は水平距離500m程度先。11時前に着いたが、することがないので、早々とテントに入り昼食、そして15時過ぎから夕食の準備を始めた。18時半就寝。

P2070006_26時40分出発。天気予報では、次第に晴れてくるが、夕方まで強風が続くという。

P2070007時々バランスが崩れるほどの強風が吹く。テン場から先は先行パーティーなく、ラッセルになる。雪が深く、三人交代で進む。

P2070008P1が見えてきた。

P2070010P3は左に回りこんで取り付く。

P2070011南稜の核心部。出だしの3mの岩場は雪崩で埋まり、1m程度しか顔を出していなかった。出だしの岩場は、草付の氷にピックを刺して乗り越す。

P2070015水本がリードし、神尾が中間でタイブロックを使って続き、大橋がフォローで2P登った。ロープはここで片づける。

P2070018P3を越えた頃、風も幾分弱まり晴れ間が現れる。頂上は思ったより先にあったが、視界が良くなってきたので、心も晴れる。P4はバンドを左にトラバースしてやさしい凹角を左上するが、雪が着いているとトラバースが少しいやらしい。ロープを出す場合、カムかナッツで支点をとる。

P2070020頂上直下の最後の岩場。P4、P5ロープを出さずにクリア。

P2070022_2最後の岩場を越えると、すぐ先に頂上があった。 大橋(左)、神尾(右)。

P2070023

頂上で順番に記念撮影。

P2070025_2

下山する頃には、天気も回復して八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスの山並みが見渡せた。下降に使った御小屋尾根は、危険個所もあまりなく、又ラッセルに苦労せずに下山することができた。 

New20_2

GPSでの軌跡です。拡大してご覧ください。 

               

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 5日 (金)

10/02/05 ホームページ作成

 以前家電量販店に勤めていた時、ホームページの知識を求められることがあった。以来ずっと作らねばと思いつつ作らずじまい。退社した今、今さらではあるが作成してみた。

ホームページ名 「アルペンからアルパインAlpine」 http://www.geocities.jp/mitsuhiko1010/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 1日 (月)

2月の山行予定

岩稜登攀  八ヶ岳 (阿弥陀岳南稜、横岳西壁中山尾根、小同心クラック)

アイスクライミング 信州 (大谷不動左岩壁右ルート)

参加者募集中

| | コメント (0) | トラックバック (0)

10/01/30-31 南ア 甲斐駒ケ岳尾白川流域

 阿弥陀岳南稜を計画していたが、一週間ずらして今週もアイスクライミングに出かける。暖かい一週間だったので、氷の状態が心配だったが、まずまず登れた。

エリア 30日 刃渡り沢  31日 平田(ベータ)ルンゼ

メンバー  水本、林

天候 30日 晴れ  31日 晴れのちくもり(-2℃ガンガノ沢出合)

装備 刃渡り沢(50mシングル、アイススクリュー7、8本) 平田ルンゼ(50mダブル、アイススクリュー9本)

結果

30日行程 越前大野1:30~諏訪SA朝食~小淵沢IC~日向山登山口ゲート~ガンガノ沢出合~刃渡り沢~ガンガノ沢出合幕営就寝19:30

P1300102  

 林道から見上げる甲斐駒。弱い冬型を期待していたが、小春日和。

P1300104

ガンガノ沢F1錦滝。氷結が甘く、トップロープでしか登れそうにないので、今回は見送り。

P1300107_2

週中ザラメ雪が降った模様で、氷に5cm程度雪がかぶっていた。雪を除きながら登る。水本リード。

P1300108

左寄りにラインをとる。

P1300113

刃渡り沢のハイライト「双翼の氷柱」。ここは左側を登る。水本リード。

P1300114

下から見上げた「双翼の滝」左側。意外と登り易かった。

P1300118

最後の大滝。真ん中のラインが一番難しそうだったが、ノーマルに一番左のラインを登る。水本リード。

P1300121

大滝上部のナメ。ふくらはぎがジンジンくる。下降は右岸を懸垂せずに下降。

この夜、深夜になっても宴会モードが止まない隣パーティーに激怒。23:30に我慢の尾が切れた。

                                                                                                                                                                                         31日行程 起床5:30~平田ルンゼ~ガンガノ沢出合~尾白の湯~小黒川PA夕食~越前大野20:30

P1310122_2

平田ルンゼ出合。この日最低気温が-2℃。日が当たると登れないと思い、7時前に取り付く。

P1310124

小さな滝を軽快に越えて始まる。

P1310125

平田ルンゼ下部。

P1310131_2

ゴルジュのナメ滝からアンザイレン。林リード。

P1310135

おそらくこのボルダー上に三本槍ができると思われるが、発達していなかった。

P1310136

平田ルンゼのハイライト「松竹梅の滝」50m。落ち口の氷が薄かったので、慎重に登った。水本リード。

P1310141

昨日誰も登っていなかったようで、綺麗な氷を登ることができた。今日もふくらはぎトレ。下降は同ルート懸垂下降。ゴルジュのナメ滝でロープが引っ掛かって、時間ロス。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »