« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011年2月

2011年2月28日 (月)

11/2/25-27 頚城戸隠  本院岳ダイレクト尾根

 憧れの本院岳ダイレクト尾根。出来たら2月に登りたいと思っていた。パートナー和田が寝る間を惜しみ金曜日を空けてくれたので、実現可能になった。2週間前にP1尾根・八方睨に入った頃に比べると随分雪が減っていた。 ここ2週間雪は降っていない。好天続きで、落ちるものは落ちているだろうが、初日出発日は雨スタート。昼頃から寒気が入ってきて、一時的に冬型になるという。不安を抱えながらダイレクト尾根に向かって歩く。参道ルンゼ手前でワカンからアイゼンに替える。雪の状態は悪い。初日目標のP6直下まできたが、前方に見えるのは、これまで見たことがないキノコ雪連続のリッジ。雪も降っている。周りは断崖絶壁。和田の「悪夢のような光景」「ホモサピエンスがいるところじゃない」という言葉がぴったりの場所だった。私の動揺を察してか、和田はすかさずテン場を作ってくれた。とにかく明日も進むしかない。 2日目、未明まで降っていた雪も出発時には止み、青空の下スタート。P7は思ったよりスムーズにクリア。P8は二つ目のキノコを右に巻いて取り付いた。しかしリードしていた和田が不安定な雪を踏みぬいて3mくらい墜落。登山大系に記載してある通り左が正解だった。ギャップからの登り返しもプロテクションがプアでしょっぱかった。プラトーでやっと一息つけたが、その後のP9の登攀でヘッデン登攀となり、7時40分にやっとテントが張れる所に着いた。 3日目、朝から晴天。雪の状態を考えると、あまり晴天も不安が募る。ピナクルを左にトラバースして巻き、最後の雪壁に取り付く。2ピッチ目、和田リードの時、またも不安定な雪が崩れ、4、5m墜落。支点兼ランニングに取っていた手首弱のダケカンバが大きくしなった。折れていれば、二人とも奈落の底である。和田登り返して上に登っていく。次に落ちたら確実にダケカンバは折れるだろう。ランニングが取れないセクションを声を張り上げ魂を震わせながら和田進む。俺は「落ちるな」と祈り続ける。ビレー点に着いたようだ。山頂への最後の登りはコンテで進めるなだらかな雪稜だった。山頂で行動食を食べながらしばし休憩した。二人共静かだった。下降は、当日中に下山したかったので、一番容易な八方睨を利用した。「いい山かどうかはビビるかビビらないか」と言った登山家がいるが、まさにそんな三日間だった。

メンバー  和田(一)、水本

天気   25日雨のち雪  26日晴れ(未明まで雪)  27日晴れのちくもり

使用装備  アックス2、スリング11、スノーバー2、イボイノシシ1、8.2mm50mロープ2、スコップ、ビーコン、その他冬山基本装備

結果  25日上楠川~P1~P5(行動時間10時間)6ピッチ、 26日P6~P9(行動時間13時間)13ピッチ、 27日P9~本院岳~八方睨~上楠川(行動時間13時間)10ピッチ(下降7ピッチ含む)   注)空荷リードはなかった

反省  ①食料担当だったのに、勘違いして一日分多く用意してしまった。②おそらく2日目と思われるが、スリングを3本なくした。③本院岳から八方睨までの縦走で、体力不足が出て和田に遅れをとった。

P2250078参道ルンゼから登攀開始。ここはフリーで抜ける。

P2250082P5で再度スタカットに切り替える。

P2250084P6への登り。雪がザラザラ、スカスカで雪崩ないよう慎重に進む。

P2250085P6から先の稜線。周りが絶壁になっている分、異様な雰囲気。悪い言葉を使うなら、変態的。テン場をこの地点にする。

P2260086 P7の登り。トラバースしてから稜線に出る。

P2260087和田キノコ崩しに奮闘。

P2260088P9目指しての登攀。キノコ雪だらけの雪壁を登って雪田に 出る。

P2270090本院岳に向けて最後の登り。

P2270091 最終ピッチ。22ピッチを数えた。

P2270092 山頂にて。いい天気だ。

P2270093 下降は八方睨から。二週間前より雪が少なくなった分、よりナイフエッジになっていた。でも戸隠は豊富な雪があったほうが戸隠らしい。

   

| | コメント (2) | トラックバック (0)

11/2/23 スポーツメンタルトレーニング講習会

県体育協会、県スポーツ医・科学委員会主催の「スポーツメンタルトレーニング講習会」に参加した。講師は勝木豊成氏。山、クライミング系の人は来ていなかった。一回目は「フィジカルトレーニング」の話だった。 要点は、まず「姿勢を良くする」。それが「自然体」を作り、「ニュートラルポジション(正しいコアライン)」ができ、「パワーポジション」が生まれるという話だった。山、クライミングにも役に立つ話が存分に聞けて、感銘した。

Ca3a0055 直立している時、親指の付け根・小指の付け根・かかとの三点に力を入れてると、ぶれにくい体勢が出来ることをみんなで実演した。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

11/2/22 金勝山地   鶏冠山・竜王山

 kazumiと滋賀の山をハイキングしてきた。鶏冠山から竜王山は、風化した花崗岩があちこちに露出していて、「金勝(こんぜ)アルプス」と呼ばれているそうだ。来て思い出したが、hさん達が昨年秋クラックしに来ていたところだ。 天気がとても良く、平日とあって人も少なく、いい日を過ごせた。

P2220049上桐生から落ヶ滝線に入って鶏冠(とさか)山を目指す。

P2220051花崗岩の山なので、フリクションを効かせて登る。

P2220053まずは鶏冠山に到着。日曜の錫杖より暑く感じない。

P2220066北峰縦走線途中にある天狗岩。

P2220072_2  竜王山にも到着。湯を沸かせて、昼食。

P2220074_2 狛坂磨崖仏。奈良後期から平安初期にかけて、渡来系工人によって造られたらしい。史跡は見ていて楽しい。

P2220076 オランダ堰堤。銅像が建てられるくらい、世に貢献したいな。   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月21日 (月)

11/2/20 北アルプス  錫杖岳3ルンゼ

 日帰りで錫杖へ。トレースがあったおかげで、1時間半強で岩小屋に着く。冬の錫杖は初めてだったので、まずは入門ルート3ルンゼを登った。今年は雪がよく降ったので各滝が雪で埋まり、難易度も低くなっていたのでは思った。とても暖かな日だったので、雪、氷共にかなり緩んでいた。

メンバー ht野、w田、s下、m本(k下と組む)

結果  3ルンゼ完登(k下さんがクライミングに不慣れなため、オールリード)。一つ目のA0ピッチを左から登ったのが、ルート図と違った。

反省 ビレイ点や登るのに、カムを持って行くべきだった。

P2200027

冬でもやっぱり白む頃に到着。

P2200036 今回パートナーのk下さん20歳。ナンガパルパッドがメールアドレス。立派なアルパインクライマーになってほしい。

P2200041

最終ピッチの雪田を登るw田さん。鼻の下に血が?

P2200045グラスホッパー

P2200047_2最終ピッチの雪田を登るht野さん。物足りなかったかな?

P2200032 m上氏にお会いした。ベルグラの登りがとても参考になった。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

11/2/16 頚城海谷  烏帽子岳東稜

 W田さんに誘われて、頚城烏帽子岳東稜に行った。紺碧の青空だったが、前日までの降雪がひどく、核心手前で引き返した。戸隠が2m弱の積雪に対して、ここは3~4mの積雪がある。戸隠からたいして離れていないのに、日本海沿岸の雪山は、雪が半端ではなかった。

メンバー w田、m本

結果 1200m地点敗退

P1010007 左が烏帽子岳東稜

P1010009 阿弥陀山まで縦走すると充実しそう

P1010015引き返した地点からみた東稜。雪庇がすごい。

P1010023_2久しぶりの日本海。福井の内陸部育ちなので、見られると嬉しくなる。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月14日 (月)

11/2/11-13 頚城戸隠  P1尾根~八方睨

 冬の戸隠に行ってみたいと会う人に声をかけてきたが、半月前に富山のwさんから行かないかと声をかけてもらった。戸隠と言えば、本院岳ダイレクト尾根と思い続けていたが、二人とも行ったことがない山域だったので、まずは概念把握の山行を組んだ。計画はwさんに組んでもらう。 雪山のバリエーションを学ばせてくれる素晴らしい山群だった。

メンバー w田、m本

天候  11日くもり一時雪  12日くもりのち雪  13日雪のちくもり

使用装備  50cmピッケル、バイル、60mロープ、スノーバー2本、シュリンゲ10本程度、捨て縄2本、ビーコン、他冬山基本装備

結果  11日「上楠川集落~P1尾根~P1直下」(行動時間7h)Tぶなの会さんのトレースをかりて、計画以上に進めた。下部雪壁では、雪崩を気にしながら慎重に登攀する。ジャンクション上部が実質核心だが、ナイフエッジの処理、塹壕を掘りながらの雪壁突破は、奮闘させられる(今回はTぶなの会さんが道をつけてくれていた)。オーバーハングした雪壁は初めての経験だった。戸隠の他のルートでアブミを使って雪壁突破したという記事が納得できる。ルート中に人工の支点などなく、Tぶなの会さん達は、スノーボラードで懸垂下降していた。幕営はP1直下。   12日「P1~西岳~本院岳~八方睨」(行動時間7h半)三連休は強い寒気に襲われるという予報で、11日夜シュラフの中であれこれ思い悩んだ。これから先にトレースはない。結局、寒気の合間を縫って行動できると判断して先に進んだ。この区間、西岳への登りで一か所、西岳から本院岳間のコル下降に2ピッチ懸垂下降するのにロープを出した。後は雪庇とルートファインディングに気を配りながらひたすらラッセルする。1980年2月にマイナーピークから本院岳の稜線上で、雪庇踏みぬき墜死事故があったが、現場はやはり地形が複雑だった。幕営は、稜線西側直下。風除けにブロックを積む。夕方頃から風、雪が強まり22時、0時、3時、6時の四回テント周りを除雪した。  13日「八方睨~奥社~上楠川集落」(行動時間7h)天気予報を聞いて、出発を11時頃に設定。八方睨コース下降を始めた。最初のナイフエッジを2ピッチで抜け、後はスタカットで4ピッチ下降。安全地帯に降り立った。   

感想  三連休は強い寒気の到来予報で、気持ちがめげかけたが、wさんと相談しながら予定通りの行程をこなせたのはとても嬉しい。天気が予想より悪くならず、私達の見方をしてくれた。この山行の充実感もあってか、社を中心とした戸隠の街並みがとても魅力的に感じた。この山群には、バリエーションルートが数多くあるので、今後も通いたいと思う。

P2110003_01 P1尾根取り付き前の雑木林。白樺とブナの木並みが美しい

P2110005P1尾根らしき尾根が見えてきた。下から西岳、本院岳を見上げた時、随分小さな山並みに感じたが、登るにしたがって印象が変わった。

P2110007 下部雪壁の出口手前から見下ろした。wさん、雪を削って突破に奮闘中。

P2110008 雪の壁がいたるところで行く手を阻む。

P2110010 これから核心部が始まる。Tぶなの会さんのルートを借りたが、なぜか難しくライン取りしていた。訓練のためかな。

P2110015幕営地から見下ろしたトレース。

P2120017 西岳からの下降は懸垂2ピッチ。

P2120018 八方睨。下降ラインは裏手。

Ca3a0053 奥社手前の門。まだ観光客が行き来していた。 

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月 7日 (月)

11/2/7  中央アルプス  木曽奇美世の滝 

 今週は、土曜日に屋根雪下ろしをしなくてはいけなかったので、日曜日帰りで木曽上松へ行った。 「奇美世の滝」は見栄えのとてもいい滝だった。本流は、ライン取りによって、1ピッチ目(下部と中間部の結氷が悪い)がⅣ+~Ⅴ-、2ピッチ目(左が易しく、中央から右側がバーチカル)がⅣ+~Ⅴ-のグレードだと感じた。登ってはないが、左岸にⅤ-~Ⅴ+ルート(1ピッチのみ)がある。 

メンバー  hさん、wさん、m本

結果  1ピッチ目Ⅴ-(hさん、ノーテンションリード)、2ピッチ目Ⅴ-(水本ノーテンションリード)

使用装備  アイススクリュー11本(もう1、2本あったほうがよい)、50mロープ2本、他基本装備

P2060032「奇美世の滝」 。真ん中が本流。

P20600381ピッチ目hさんリード。御在所中又では、hさんが上部のバーチカルリードだったので、今回は逆バージョンにした。

P2060047 wさん。今回はフォローに徹した。

Dscn37592ピッチ目水本。バーチカルを登りたかったので、中央部までトラバースしてスタート。

hさん、wさんお疲れ様でした&ありがとうございました。

またよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »